テレビドラマ版のほうを、ようつべで視聴。
 
 前回「オペラ座館」では酷評してしまいましたが、いい過ぎました。というのも「秘宝島」のほうは、多少の無理に目をつむれば、総体的な筋立てがよくできているほうだと思ったからです。じっさい、観ていて楽しかったです。暗号解読と見立て殺人との組み合わせが、よく利いています。
 ……もっとも、漫画ならいざ知らず、実写ではさすがにリアリティに欠ける(手がかりが丁寧に織りこまれていたとはいえ)ところも……むにゃむにゃ。
 テレビドラマのほうの金田一少年シリーズ『オペラ座館殺人事件』を、ようつべで視聴。
 
 小学生のころ以来、ひさびさに観ました。
 
 で、やっぱ金田一といえば初代の堂本剛さんだよなー、とあらためて思いました。なんというか、泥臭さもふくめての金田一少年だと思いますので(ぼくのなかでは、もちろん褒めてます)。
 さらにいうと、美雪役のともさかりえさんも、やっぱ、いわゆる思い出補正ってやつがはたらいてるのか、安心感・安定感を感じます。
 ただ、いま観ると、このシリーズお得意の大胆な物理トリック成立の面で、アラが少なからずみえてしまって、忌憚なくいえば概ねオカルト要素で糊塗された子どもだましの域をでないのであって(もっとも、正確にはこれは「オペラ座館」にかんしてのことですが。当時、熱心にこのテレビ・シリーズをおおかた観てた記憶はあるものの、ほかの話の内容はとうに忘れてしまっていますので)、そういう意味ではおおいに不満です(リアルタイムで観てたときは、おそらく気づいていなかったと思いますが)。
 でもだからこそ、少年向けのシリーズ(漫画)なんでしょうけども。
 
 ただ、それでもなお、魅せられるところがあるのは、先述した役者さんの魅力もふくめた思い出だけのほかにも、こうした謎ときミステリが内包する狂おしさ、怪しさ、非現実さといった雰囲気に、ぼくの狂った内面がシンパシーを感じるからなんでしょう。
 ようするに、愛憎あい半ば、馬鹿にする自分がいるいっぽうで、こういうマニアックなミステリを世に広めてくれたという感謝の気持ちを込めて粛々と視聴している自分もいるという、なんとも複雑な心境というのが、このシリーズに対するいまのぼくの見かたです。
 まあ、なんだかんだ言いつつも、ほかの同作品も観るつもりですが(笑)。

 
 ロンドン近郊の町ウィッチフォードで発生した、ベントリー事件。物的証拠はないものの、状況証拠が濃厚として、フランス人の妻が実業家の夫ベントリー氏を砒素で毒殺した容疑で、告発されたのだ。
 自身も巻きこまれたレイトン・コートで起きた難事件(『レイトン・コートの謎』(1925年))をみごと解決してみせた、大衆小説家のロジャー・シェリンガムは、これに疑問を感じ、ふたたび友人のワトスン役アレック・グリアスン、さらにはアレックの従姪シーラとともに、しろうと探偵として独自に捜査を開始する。シェリンガムは、大衆小説でベストセラーを打ち立てた肩書きを利用したり、有力紙の特派員になりすましたりして、複数の事件関係者と接触をはかるも、あかの他人に胸襟をひらくものはごく少数であり、捜査は遅々として進まず……

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”つながり孤独”若者の心を探って…

 ぼくはSNSはやっていませんから語る資格がないかもしれませんが、ひとごととは思えないために、反応。ざっと読んだだけなので、行き届かないところもあるかもしれませんが、とにかく反応(余裕があるときに、あらためてリンク先の記事を読みなおしてみて、再度じっくりと考えてみたいと思っています)。

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前進に不可欠な世代交代 一気に若返り進むか 17歳久保、14歳”ピピくん”にも期待

 2点リードからの劇的な逆転負けで、残念ながら、ベスト16の壁を越えることはできなかった日本。
 いろいろ思うことはありますが、まずいいたいのが、2点をリードしても守りきることができないというのが、とどのつまり、いまの日本の限界なんだなということ。拮抗していたので、運さえまわってくれば日本が勝てた試合だったとは、いいたくないです。点の取られかたを思うと、やはり、世界トップレヴェルのベルギーの総合力(控えメンバーの質を含めた)というものを、痛感させられるからです。
 ただ、攻撃面にしろ守備面にしろ、今大会を通じて日本に可能性を感じた部分があったこともたしか。その部分を押し広げるためには、やはり若い世代の台頭が必要ですね。
 でもとりあえず、代表チームのみなさん、おつかれさまでした。
トルシエ氏 ポーランド戦“ラスト10分”は「日本が成熟した証」

終盤の日本ボール回し、BBC「W杯を汚した」

 やはり、洋の東西を問わず、賛否両論、毀誉褒貶ありますね。
 もちろん、サッカー(スポーツ)観や国民性などによって、さまざまな反応があるのは当然のことなんですが、個人的には、逃げるが勝ち、負けるが勝ち、の思想が大好きなので(厳密にいえば、コロンビア頼みだったわけで、リスクもあったわけですが)、結果論とはいえ、ずる賢かった西野采配を、評価したいと思います。


 泡坂妻夫さんの長篇ミステリ第二作『乱れからくり』(1977年)を再読。
 隕石の直撃による横死という大胆不敵な着想、薀蓄の利用法、犀利な人間観察、周到な伏線。そして、現実という名の曖昧模糊な常識にとらわれている頭の固い読者(と、あえていいます)の脳みそを攪拌しまくる○○殺人トリックのつるべ打ち……
 奇想と逆説を特徴とすることから、日本のチェスタトンといわれる作者のまがうかたなき代表作であるとともに、日本推理作家協会賞受賞作に恥じない、国内本格を代表する長篇ミステリといっても過言ではないと思います。
 さらにいえば、泡坂ミステリに通底する<狂気>が、もっともわかりやすい形で表現されているという意味でも(ただし、短編集の<亜愛一郎>シリーズをべつとするならですが)、本書は評価に値すると個人的には思います。
 
 ところで、探偵役の相棒の力不足を指摘する読者もいますが、どうしてどうして、この新米助手の暴走は、読者のミスリードを担う(道化的)存在として、なくてはならないと思います。
 
 また、よくいわれるリアリティのなさについて。

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地震5人目の死者か 66歳男性死亡 高槻

 近畿地方は、活断層の集中地帯です。
 有名なのが、1596年、豊臣秀吉の伏見城を壊した慶長伏見地震(M7.5)や、1891年、観測史上最大の内陸地殻内地震といわれる濃尾地震(M8.0)(とくに後者は、死者7000人を超える被害を出しました)。
 なかでも気になるのが、前者が有馬-高槻断層帯の活動によるところで、というのも、こんかい起きた地震の周辺にも、同断層帯が存在しているのです。
 もちろん、だからといって決めつけることはできません。厳密にいえば、その周辺にはほかにも、上町断層帯や生駒断層帯など複数断層帯がありますし、それにだいいち現時点では、発生のメカニズムがとても複雑で、震源断層がまだ特定されていないそうですから。
 ともあれ、地割れや土砂災害、建造物やライフラインの破壊、火事など、震災による悪影響がやはり、気になります。被害に遭われたかたがたには、心よりお見舞い申しあげます。
 
 それにしても、こうした地震のニュースにふれるたび、複雑な思いにもかられます。というのも、こんかいの地震でいえば、まずはとうぜん、震災という負の面が大きく報道されるわけですけども、しかし他面では、琵琶湖や奈良盆地、京都盆地に代表される、近畿地方の風光明媚は、まさにその活断層のはたらきの賜物といえる事実もあるわけですから。
 地震の国ニッポンの、負の面と正の面。考えさせられます。