下の記事で紹介した作品の感想は、読了しだい書きくわえておきます(もうちょっとで読み終えそう)。
本書の巻末に付されている森英俊さんの解説によると、著者は、英国の密室研究家ロバート・エイディーが自身の不可能犯罪研究書のなかで「ジョン・ディクスン・カーに匹敵する唯一の密室長篇をものした作家」と絶賛したことで知られており、さらにまた、エドワード・D・ホックがアンソロジー『密室大集合』(一九八一年)を編成する際におこなったアンケートにて、タルボットの作品『魔の淵』(一九四四年)が、カーの『三つの棺』についで不可能犯罪物のベスト長篇の第二位に輝いたことで、コアな本格推理小説ファンのあいだでその名がいっきに広まることになったという、いわばシンデレラ・ボーイ的なミステリ作家(?)。本書『絞首人の手伝い』(一九四二年)は、そんな彼のデビュー作にあたりますが、実を言えば、長篇としては本書と先に触れた『魔の淵』を上梓しただけであり、しかもミステリの創作は本人にとってはあくまでも余技だったらしいというから驚き。何しろそれで、密室研究家をして偉大なるカーに唯一匹敵する密室長篇をものした作家と言わしめたり、『三つの棺』につぐ傑作といわれる作品をものしたんですからね。
嵐が荒れ狂うなか、クラーケン(北欧の伝説上の怪物)という名のいびつな孤島で怪事件が発生した。いく人もの客が集う晩餐会の席上にて、クラーケン島の所有者ジャクスン・B・フラントの異父弟にあたるエヴァン・テスリン卿が、義兄フラントと口論を重ねたあげく、フラントにむけて「汝、オッドの呪いにより朽ちはてよ」と吐露したとたん、フラントはその場に昏倒、あろうことかそのまま絶命してしまったのだ。あたかも、呪いをかけられたことが直接の原因であるかのように。しかも、怪現象はそれだけではなかった。その後フラントの死体は、なんと二時間ものあいだにすっかり腐乱してしまったのである。――はたしてこれはほんとうに一族に伝わる呪いの仕業なのか? そしてさらに、水の精霊ウンディーネのたたり、得体の知れない〈ヌメヌメとした〉怪物の襲撃、密室の謎……と怪事はその後も続き……
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何となくネッサーフィンをし、いくつかのブログ、なかんずく若い女性が書いているものとおぼしきブログを拝見した際に、やけに気になったことなんですが。
そういったブログの文章の特徴として概して共通するのが、
1、いわゆる絵文字、顔文字を多用する。
2、助詞や接続詞などを通常のひらがなでなく、あえてカタカナで書く(たとえば「私ワ」だとか、「……と思ってたんだケド」といった感じで)。
3、何らかの隠語や造語を多用する。
4、「(笑)」「(爆笑)」「(泣)」などを多用する。
5、語尾に「www」をつけ、自分の愉快な気持ちをめったやたらと相手に伝えたがる。
とまあ、こんな感じでしょうか。もっとも、1、3、4、5に関しては性差は関係ないように思われますけど。
とにかくこれらを総合して、なぜなんだろう……と思考すると、失礼ながら、存外人間心理の興味深い事実が浮き彫りになったりして、けっこうおもしろいです(?)。
ああ、それと言い忘れてたんですが。
助詞を小文字で書く、というのも目立ちました。たとえば、「私ゎ」といった按配ですね。
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アメリカはカリフォルニア州出身のデスメタル界の大物
Decrepit Birth(ディクレピット・バース)、ついにセカンド・アルバムをリリース。
デビューアルバムもすばらしかったけれど、このアルバムも出色のできばえ。いやこのアルバムのほうがさらにできはよいと、ぼくは思う。
前作が、どちらかと言えばDisgorge(US)やDeeds Of Fleshに代表される伝統的と言うべきストイックなカリフォルニア・デスメタル・スタイルにそのスタンスを根ざしていたのに対し、本作では基本的にはそのスタイルをふまえつつも、随所にいわゆるところの「メロデス」のエッセンスを効果的に導入し、デスメタルのオリジナリティの幅を広げようとする先鋭的な意識を保ちながら数学的に緻密に各曲が構築されている。そしてそれを――超絶技巧をもつ彼らのこと――きわめて高度なレヴェルにおいてみごとモノしている。前作でドラムを担当していた名手Tim Yeungの脱退もなんのその、新たに加入したKc HowardがYeungに優るとも劣らないテクニックを全篇にわたって披露。おなじみギタリストのMatt Soteloもあいかわらずの超人的なテクニックを披露し、複数パートによるユニゾンやソロ・パートなどで各曲それぞれに強烈なアイデンティティを刻みつける。それから、これまたおなじみヴォーカルのBill Robinsonにいたっては前作同様ストイックな曲調にしっくりくる咆哮型のロウなデス・ヴォイスで漆黒の世界に効果的なケイオスの息吹をあたえる。
全篇、いままでのデスメタルにありそうでなかった前衛性に富むつくりで、そのうえ技術的にもまったく隙がない。彼らはまたもやデスメタルの金字塔を打ち立てることに成功したのでは。お薦め。
書店にて購入。
本格推理小説を、まさしくその名のとおりのものを書くためには、法医学書は必読すべきですからね。
よくお世話になっている
ヴァンキッシュというブランドの、新作、グラデーションラインタンクトップ(ブラック)に一目惚れし、即購入。ついでにダブルテーラードベスト(ブラック)も購入。
前者はやはり夏の定番ということで欠かせません。それから後者は、この時期はむしろTシャツの上に羽織る感じで着るのもよいな、と思ったため。
先刻、サッカーEURO2008、欧州選手権決勝トーナメントのオランダvsロシアを視聴。
白熱した試合でたいへんおもしろかったです。当初は地力でオランダ優勢かと思われましたが、ふたを開けてみれば案に相違し1−3でロシアが勝利。オランダの不調というのもあったのかもしれないけれど、ともかく名将フース・ヒディング監督率いるロシア、強いなあ。
何だかロシア代表は、モストヴォイやアレニチェフ、カルピンらが活躍していた時代よりも、全体的にタレントが――それも若手のタレントが――豊富になった感じがします。ジルコフ、ジリアノフ、ビリャレトディノフ、シチェフ、パヴリュチェンコ、そして何といっても、エースのアルシャヴィン。とくにこのアルシャヴィンの存在は、凄まじいものがありますね。この人、一度ボールをもったら、とられないとられない。それどころかテクニカルなドリブルで単身抜きまくってきちんとフィニッシュまで貫徹する。“ロシアのマラドーナ”と謳われるのもよくわかります。
ついに出た! 九〇年代のグラインド・コア・シーンの代表格だった元Discordance Axis(以下DA)のヴォーカリスト、現在は
「速いの大好き」(以前このブログでも紹介したばかりですが)というバンドを牽引する〈ジャパオタ〉ジョン・チャン率いるもう一つのニュー・バンド、
Gridlink(グリッドリンク)のデビュー・アルバム。アルバムといっても、全十一曲約十二分というシャープな構成なので、もしかしたらミニ・アルバムといったほうが適切かもしれませんけど、それはともかく。
基本的な音楽性は、DA時代のそれを踏襲したもの。つまりは激速サウンドに、終始狂ったように叫びまくるチャン特有の金切り絶叫が絡みあう純度100%の超絶グラインド・コア。ただし、DAでのギター・リフ・ワークがメタルっ気ゼロだったのに対し、こちらでは「速いの大好き」でもおなじみ、くわえて日本のモータライズドというバンドにも在籍するマツバラの影響か、あの
Slayerを彷彿とさせる整合感あるメタリックなギター・リフ・ワークが大きな特徴となっています。
また、「速いの大好き」におけるある種のファニーなギミックは皆無であり、曲間ほとんどなしに、ドラムのブラスト・ビートが、ギターのメタリックなリフ・ワークが、そしてチャンのシャウトが渾然一体となり、ひたすら猪突猛進。ズダダダダダダッ、ギュインギュインギュイン、ギャーギャーギャーッ。各曲ほぼ1分というきわめて短い長さながら、マツバラのギター・リフ・ワークの超絶技巧が各曲に強烈な個性を刻みつけている。そのため、満腹感はミニ・アルバムというよりフル・アルバムのそれ。ここに本物のグラインド・コア極まれり。よってグラインド・コア・ファンは問答無用でマストバイ。ヤバイです(エグザイルのリーダー風に)。
昨夜、「ダウンタウンDX」(日本テレビ系列)というバラエティ番組を何とはなしに視聴していて、ふと思ったこと。
その番組のコーナーに、「打ち合わせでこんなの撮れちゃいました」というものがあります。これは、番組のゲストのかたがたが、番組のスタッフとおぼしきかたと打ち合わせをしているとき(たぶん)のVTRで確認された、ゲストたちの自覚していないうちに生じる何らかの癖――口癖であったり、動作であったり、表情であったりと、さまざま――を俎上(そじょう)に載せて笑いを喚起させる、という企画。
それを観、なるほどおもしろいものだなと思いながら、ふと自己をふり返ってみると――そういえば、ぼくにもあるある、そういう癖がと。自己分析するかぎりで言えば、ぼくの場合、話をふられ、何らかの回答を求められたおりに、ともすればいっぽうの手の親指をあごに乗せ、さらに人差し指をちょうど鼻に隣接する部分へともっていく、という癖があります。その状態で思考し、そして何らかの応答をする、というわけですね。
そういった自分の癖に、前々からふとしたおりに気づくわけですが、つまりそういう意味では自分の癖に自覚があるわけですが、でも、その癖が発露する際はまずもって無自覚のうちにやっていると思います。
おもしろいものですね。