Author:Kaoru(sophism spewage)

Hobby:読書(主にミステリ小説、精神分析学等思想書の類)、音楽鑑賞、思索、抑圧。
Admonition:「“神はひとりであって、そのほかに神はない”」(エラリイ・クイーン『九尾の猫』(ハヤカワ文庫)より)
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ファック・ザ・ファクツ『ディスゴージ・メキシコ』
2008.08.10 Sun 19:09
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カナダはオタワ出身のグラインドコアバンドFuck The Facts、前作『Stigmata High-Five』から二年ぶりとなるニューアルバムを聴く。 直截的なグラインドコア/メロディック・デスメタルを主軸にしつつも、いわゆるハイドラ・ヘッド系の、ボストン出身のCave In(ケイヴ・イン)やConverge(コンヴァージ)などに代表されるメタリック・ハードコアの混沌性をも端正に網羅するプログレッシヴでかつエクスペリメンタルな思想と技術の高度性が随所に確認された前作も凄かったが、この新作はそれをも凌ぐ想像を絶するできばえで、震撼。というのも、本作を構成するリズムやアレンジ、アンサンブルには、グラインドコア、メロディック・デスメタル、メタリック・ハードコアそれぞれの要素はもちろん、それからカリフォルニア出身の重鎮Neurosis(ニューロシス)を彷彿とさせる、従来よりもさらに掘り下げたディープなプログレッシヴ・ロックの要素や、なんとLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)に代表されるサザン・ロックの要素(一部だが)までも確認され、しかも、それらを驚嘆すべき感性と技術で有機的に融和させ、変則的でありながらほんとうに尋常でないエクストリーム・ミュージックのテクスチャーを実現させている。その高度な達成は、あのDillinger Escape Plan(ディリンジャー・エスケイプ・プラン)に優るとも劣らないほど。 基本的な音楽性こそ不変だが、つまりグラインドコアという音楽的スタンスに主軸を置いてはいるけれど、「ただの」グラインドコアにとどまらない、その自由奔放とも言える型にはまらない野心的なスタンスにさらなる磨きがかかった傑作中の傑作。このアルバムの表情の起伏に富む流れを追っていると、何だか、グラインドコアという中枢に、さまざまな他ジャンルの先鋭的な音楽的要素を取捨選択しては取りこみ、またそれらを緻密に整理しては裾野を広げつつ、上質でかつ前衛的なエクストリーム・ミュージックの城を構築し確立させていこうとする彼女たち(ヴォーカルは、紅一点のメラニー・モンジョン)の試行錯誤するプロセスの情景がありありと浮かぶようで、戦慄しながらも、同時に感動し、それどころか目頭が熱くなりさえします。 ところで、この「ディスゴージ・メキシコ」というアルバムタイトルが意味深で、気になる。いったいどういう了見で、このタイトルをつけたのか? たとえば、実際に、メキシコにDisgorge(ディスゴージ)というバンドは存在しますが…… | ||
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スリップノット
2008.08.02 Sat 20:57
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アメリカはアイオワ州出身の覆面九人組による人気ヘヴィ・ロック・バンド(という呼び名が正鵠を射ているかはわかりませんが、便宜的に)、Slipknotの四年ぶりになるニューアルバムの日本盤が、今月二十日にリリース。
とても楽しみです。リンク先のMyspaceで新曲を視聴したかぎりでは、個人的にはいい感じだと思うし。 ところで、Amazonでこのニューアルバムに対するレビューを拝読すると、そこでは早くも毀誉褒貶(きよほうへん)が展開されていて、おもしろく思います。人気のあるアーティストに対する評価というのは、真偽定かでなく、色とりどりの観念的な、あるいは理論的な「こだわり」をもった人々が注目しているがゆえに、とかくそんなものになりがちなんですけどね。 |
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Human League『Greatest Hits』
2008.07.31 Thu 06:38
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八十年代、いわゆるニューウェイヴ・ミュージックが隆盛した一時代が産み落としたイギリスの最重要テクノ・ポップ(あるいはシンセ・ポップ)グループ、ヒューマン・リーグのベスト盤を聴く。 ひとことで感想を言えば、都会的に洗練されたシンセサイザーとシーケンサーを要領よく扱った、きわめてシンプルでありながらもキャッチーなテクノ・ポップが立錐(りっすい)の余地もなく詰まっているといった趣き。たとえるなら、現在日本のミュージック・シーンを席巻している女性三人組のテクノ・ポップ・ユニットPerfume(パフューム)のアダルト・ヴァージョンといった感じがします。その音質は、さすがにいま聴くと古臭い感じもするが、見かたによっては、だからこそレトロなマニアの感興をよい意味で刺激する側面も認められるでしょう。どちらかと言えばぼくは、後者のむき。 とりわけ――こういう言いかたはフロントマンでありながら作曲家でもあるフィル・オーキーには申しわけないかもしれないけれど――、やはりと言うべきか、あのジャム&ルイスプロデュースの名曲中の名曲『ヒューマン』が大のお気に入り。この曲は、その独特の寂しげな哀愁あふれるメロディーといい、恋愛の無常観を達観したかのようなヴォーカルの孤高の語り口(ときおり導入されるトーキング・ヴォーカルもふくむ)といい、どことなくアンニュイさをおびたロマンティシズムあふれるシンセサイザーの音色といい、どれをとっても突出していて実にすばらしい。また、歌詞もたまらなくいい。たとえば、リフレインのそれ。 I'm only human ぼくだって人の子だ Of flesh and blood I'm made この体は血と肉でできている Human 人間というのは Born to make mistakes ときとして過ちを犯すものさ ……これには心底しびれました。と同時に、どれだけ救われる思いがしたことか。 こんな言いかたは適切ではないかもしれないながら、この「ヒューマン」一曲のためにだけ約二千円(このアルバムのだいたいの値段)出してもよいくらいです。(試しに、たとえばYoutubeでこの曲のPVを視聴してごらんなさい) | ||
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知浦伸司『ブルーフォレスト』
2008.07.14 Mon 23:52
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知る人ぞ知る日本のヒーリング・ミュージック・アーティスト、現在は八ヶ岳をベースに活動されているという知浦伸司さんの『ブルーフォレスト』というアルバムを聴く。 寝る際に、電気を消してベッドに横になりながら聴くと――そこはもう桃源郷ならぬ「蒼」源郷。満喫したあとで、こうした自然の慈愛に満たされた音楽は、世俗の風が吹きすさぶ街にて身をゆだねざるをえず、さらにその街で喜怒哀楽の観念、とりわけ「怒」と「哀」の観念に感情が汚染されるのを忌避することのできないぼくたち社会の人間たちの大きな活力の源になると強く思いました。お勧め。 ところで――もしかしたら失礼にあたるかもしれないながら――こうした類の音楽のアルバムの解説は、なぜ、ややもすれば曖昧模糊とした抽象的な文章に終始するのか。いや、待てよ――そうか。もしかしたら、こうした音楽は、ある意味、即物的な論理だとか実際的な論理などといった、社会的現実を支配する論理から遠ざかることを目的につくられた音楽的ジャンルであるがゆえに、その捉えかたもいきおい概念的にならざるをえないのかも(<人のこと言えるか)。 | ||
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Decrepit Birth『Diminishing Between Worlds』
2008.06.29 Sun 18:03
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アメリカはカリフォルニア州出身のデスメタル界の大物Decrepit Birth(ディクレピット・バース)、ついにセカンド・アルバムをリリース。 デビューアルバムもすばらしかったけれど、このアルバムも出色のできばえ。いやこのアルバムのほうがさらにできはよいと、ぼくは思う。 前作が、どちらかと言えばDisgorge(US)やDeeds Of Fleshに代表される伝統的と言うべきストイックなカリフォルニア・デスメタル・スタイルにそのスタンスを根ざしていたのに対し、本作では基本的にはそのスタイルをふまえつつも、随所にいわゆるところの「メロデス」のエッセンスを効果的に導入し、デスメタルのオリジナリティの幅を広げようとする先鋭的な意識を保ちながら数学的に緻密に各曲が構築されている。そしてそれを――超絶技巧をもつ彼らのこと――きわめて高度なレヴェルにおいてみごとモノしている。前作でドラムを担当していた名手Tim Yeungの脱退もなんのその、新たに加入したKc HowardがYeungに優るとも劣らないテクニックを全篇にわたって披露。おなじみギタリストのMatt Soteloもあいかわらずの超人的なテクニックを披露し、複数パートによるユニゾンやソロ・パートなどで各曲それぞれに強烈なアイデンティティを刻みつける。それから、これまたおなじみヴォーカルのBill Robinsonにいたっては前作同様ストイックな曲調にしっくりくる咆哮型のロウなデス・ヴォイスで漆黒の世界に効果的なケイオスの息吹をあたえる。 全篇、いままでのデスメタルにありそうでなかった前衛性に富むつくりで、そのうえ技術的にもまったく隙がない。彼らはまたもやデスメタルの金字塔を打ち立てることに成功したのでは。お薦め。 | ||
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Gridlink『Amber Gray』
2008.06.21 Sat 19:56
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ついに出た! 九〇年代のグラインド・コア・シーンの代表格だった元Discordance Axis(以下DA)のヴォーカリスト、現在は「速いの大好き」(以前このブログでも紹介したばかりですが)というバンドを牽引する〈ジャパオタ〉ジョン・チャン率いるもう一つのニュー・バンド、Gridlink(グリッドリンク)のデビュー・アルバム。アルバムといっても、全十一曲約十二分というシャープな構成なので、もしかしたらミニ・アルバムといったほうが適切かもしれませんけど、それはともかく。 基本的な音楽性は、DA時代のそれを踏襲したもの。つまりは激速サウンドに、終始狂ったように叫びまくるチャン特有の金切り絶叫が絡みあう純度100%の超絶グラインド・コア。ただし、DAでのギター・リフ・ワークがメタルっ気ゼロだったのに対し、こちらでは「速いの大好き」でもおなじみ、くわえて日本のモータライズドというバンドにも在籍するマツバラの影響か、あのSlayerを彷彿とさせる整合感あるメタリックなギター・リフ・ワークが大きな特徴となっています。 また、「速いの大好き」におけるある種のファニーなギミックは皆無であり、曲間ほとんどなしに、ドラムのブラスト・ビートが、ギターのメタリックなリフ・ワークが、そしてチャンのシャウトが渾然一体となり、ひたすら猪突猛進。ズダダダダダダッ、ギュインギュインギュイン、ギャーギャーギャーッ。各曲ほぼ1分というきわめて短い長さながら、マツバラのギター・リフ・ワークの超絶技巧が各曲に強烈な個性を刻みつけている。そのため、満腹感はミニ・アルバムというよりフル・アルバムのそれ。ここに本物のグラインド・コア極まれり。よってグラインド・コア・ファンは問答無用でマストバイ。ヤバイです(エグザイルのリーダー風に)。 | ||
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David Foster『David Foster』
2008.06.18 Wed 06:28
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カナダが生んだ世界的な作曲家であり、サウンド・プロデューサーであり、そしてまたキーボーディストでもあるデイヴィッド・フォスターのセルフ・タイトルのアルバムを聴く。このアルバムは、彼が担当した数々の映画のサウンド・トラックをまとめた編集盤なんですが、これが実にすばらしい。どうすばらしいのかといえば、サントラ物にとかくありがちな、単調なだけのイージー・リスニング・ミュージック(イージー・リスニングという音楽ジャンルそのものが単調と言いたいわけではありませんので、あしからず)のようなものに落ちぶれておらず、楽曲一つ一つに、フォスターのプロデューサーとしての、そしてアレンジャーとしての、さらにまたメロディメイカーとしてのあくなきこだわりがひしひしと感じられるのです。早い話が、元となる映画のほうを知らずとも、アルバムそれ単体のみでも聴き手の鑑賞にじゅうにぶんに堪えうる、非常に美しい極上の曲が詰まったエレガントなアルバムなんです。 特筆すべきは何といっても、各楽曲それぞれからかもし出される、フォスターの審美的な欲求に裏づけられた気品あふれるロマンティシズムとリリシズムのヴァイブレイション。それでいながら、世間の荒い波にもまれた理知的な人物が強く生きるために内に宿す孤高のダイナミズムにも富む。ともかく彼の音楽は、決して安易なナルチシズムに終始する底の浅さのようなものを感じさせません。世界のフォスターたるゆえんです。 ついでに触れておくと、各楽曲に参加しているゲスト・ミュージシャンも豪華絢爛(ごうかけんらん)です。オリヴィア・ニュートン・ジョン(ヴォーカル)、Mr.ミスターのリチャード・ペイジ(ヴォーカル)、リー・リトナー(ギター)にデイヴィッド・ボラフ(サックス)……などなど。かれら名手の演奏する各パートをそれとして意識的に謹聴する――というのもオツな楽しみかたかも。 | ||
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Helmet『Strap It on』
2008.05.29 Thu 12:25
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テキサス出身のパンテラと並んで、現在のいわゆるラウド・ミュージック・シーンの礎石を築いた存在と言っても過言ではないでしょう、カルト的人気を誇る、鬼才ペイジ・ハミルトン(ヴォーカル兼ギター)率いるニューヨーク出身のヘヴィ・メタル/オルタネイティヴ/グランジ/ハードコア・バンド、ヘルメットの、唯一インディペンデント・レーベルから発表されたデビューアルバム『Strap It on』(一九九〇年発表作)を聴く。 このバンドは、当アルバムも含めて都合四枚のアルバムを出してからいったんは惜しまれながらも解散。それからおよそ七年の時を経て再結成。その初陣を飾った五枚目となるアルバム『Size Matters』を二〇〇四年に発表し、その二年後に目下最新作となる『Monochrome』を発表。そのうち、再結成以前のアルバムはこのアルバムを除いてはすべて――つまり最高傑作と名高い二枚目『ミーンタイム』(一九九二年)、実験色が強く毀誉褒貶を呼んだ三枚目『ベティ』(一九九四年)、それからある意味では新生ヘルメットサウンドの新機軸を打ち出すことに成功したと言える四枚目『アフターテイスト』(一九九七年)は持っていたのですが、このデビューアルバムはいままで未聴でした。 つづきを読む | ||
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amethystium
2008.05.17 Sat 23:43
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ノルウェー出身の音楽プロジェクトAmethystium(アメジスティウム)の、六月に発売される予定のニューアルバム『Isabliss』に収録されているはずの新曲二曲がMyspaceで聴けるのですが、これが抜群によい。美しすぎる(うっとり)。
ニューアルバムが待ち遠しいな。 |
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David Foster『River Of Love』
2008.05.11 Sun 11:44
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カナダが生んだ世界的な作曲家/プロデューサー/キーボーディスト、デイヴィッド・フォスター(ことに作曲家としての彼の功績をについては、かのホイットニー・ヒューストン主演の映画「ボディーガード」の挿入歌「I Have Nothing」(Vo、ホイットニー・ヒューストン)やシカゴの「Hard to Say I'm Sorry」(邦題「素直になれなくて」)などを挙げれば、たとえフォスター自身のことはご存知でないかたでも「ああ、あの有名な曲をつくった人なんだ」とピンとくるんじゃないでしょうか。なお詳しいことに関しては、よろしければ彼のウィキペディアをご参照ください)のソロ・アルバムとしては二枚めとなる『River Of Love』(一九九〇年作)を聴く。 つづきを読む | ||
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速いの大好き『ヘッドバンガーズ・カラオケ・クラブ・デンジャラス・ファイアー』
2008.04.12 Sat 14:50
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アンダーグラウンドシーンで絶大な支持を集めていたニュージャージー州出身のテクニカル・グラインドコア・バンド、Discordance Axis(ディスコーダンス・アクシス)(RIP)のヴォーカルだったジョン・チャン率いるニューバンド速いの大好きのデビューEP(4曲収録)を聴く。 サウンドの特徴としては、グラインドコアというよりも、どちらかと言えばスラッシュ・メタル/クロスオーヴァーに傾倒した、曲の展開にかなり凝ったサウンドを展開。とりわけそれはギターリフやそれのソロパートなどに顕著。このあたりは、日本のデスメタル/グラインドコアバンドMortalizedのギタリスト参加の影響大か。 とはいえ心性そのものは、メタルのそれではなく、ハードコアそのもの。その点ではやはり、なりふりかまわず終始ギャーギャー叫びまくるジョン・チャンの本気スクリームがポイント高し。つまり皮相的なサウンドの方向性はちがえど、根っこの部分ではDiscordance Axis時代とまったく変わらないわけです。 それにしてもバンド名が「速いの大好き」とはね。しかもこのEPタイトル。あはは。わかりやすいな。このあたりは、チャンの日本オタク(アニメや音楽その他サブカルチャー全般)の性(さが)が反映されているようでむちゃくちゃおもしろい。それから、スリップケース+10面デジパック+12Pフルカラー・ブックレット+スーパーピクチャーCDという、EPとしては異例とも言うべきこの意味不明なくらいゼイタクな装丁……。どこまでも人を喰っているようだけれど、先に触れたとおり音楽的にはおふざけいっさいなし。お勧め。それにしてもこの装丁は……ええと、採算取れるのかな?(笑) | ||
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木村カエラ『+1』
2008.04.02 Wed 22:10
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きょうリリースされた木村カエラのニューアルバム『+1』を聴きました。 謳い文句の「全曲モテ曲!捨て曲なし!って3回言ってごらん(はーとマーク)」(←変換できない)というのが言い得て妙なアルバムだと思います(いや、理屈っぽいことを言うなら、「3回言ってごらん」の意味に関しては正直よくわからないんですけど(笑))。ロックにポップス、ニューウェイブ、テクノ、さらにはエレクトロニカまで網羅した、元気はつらつ、ポジティヴ全開、キャッチーなメロディ全開、だけど人間として(個人的には社会人として、と言い換えたいところだけれど、まあそんな理屈っぽいことはさておいて)見つめなおさなければいけないところは虚心坦懐にきちんと見つめなおす――木村カエラという感受性豊かなアイデンティティの魅力がたっぷりと詰まったニューアルバム。あいかわらずプロデューサーやゲストミュージシャンも豪華で何よりです。 ところで、カエラさんがご自身のブログにてこのアルバムに関する思いを吐露されていますが、う〜ん、いいこといいますねー。すなおに感心させられます。 | ||
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[R-i Jazz」
2008.03.19 Wed 22:50
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ここ愛知県には、愛知国際放送、通称RADIO-Iと呼ばれているFM局があるのですが、このFM局で月〜金の22:00〜24:00に放送されている「R-i Jazz」という番組(ただし厳密に言うと金曜日の放送に関しては番組名が「R-i Jazz Extra」と若干異なっており、放送される内容も通常の「R-i Jazz」とややちがえば、時間帯も21:00〜24:00と通常のそれよりも一時間多め)が目下お気に入りで、よく聴いています。
内容はというと、基本的にはただひたすらジャズの音楽を流すだけという、実にシンプルな構成。でもそれだけに、ジャズを愛する者にとっては、ジャズという恋人と二人きりのムードあふれる桃源郷にて、心ゆくまで上品で甘美な対話を楽しむことができるという至福の時間でもあるわけです。 いまも焼酎のロックを飲みながらゆったりと聴いてるんですが……いいな、やっぱり。こうして、夜に、お酒を飲みながら聴くジャズというのは、また格別です。 |