トルシエ氏 ポーランド戦“ラスト10分”は「日本が成熟した証」

終盤の日本ボール回し、BBC「W杯を汚した」

 やはり、洋の東西を問わず、賛否両論、毀誉褒貶ありますね。
 もちろん、サッカー(スポーツ)観や国民性などによって、さまざまな反応があるのは当然のことなんですが、個人的には、逃げるが勝ち、負けるが勝ち、の思想が大好きなので(厳密にいえば、コロンビア頼みだったわけで、リスクもあったわけですが)、結果論とはいえ、ずる賢かった西野采配を、評価したいと思います。


 泡坂妻夫さんの長篇ミステリ第二作『乱れからくり』(1977年)を再読。
 隕石の直撃による横死という大胆不敵な着想、薀蓄の利用法、犀利な人間観察、周到な伏線。そして、現実という名の曖昧模糊な常識にとらわれている頭の固い読者(と、あえていいます)の脳みそを攪拌しまくる○○殺人トリックのつるべ打ち……
 奇想と逆説を特徴とすることから、日本のチェスタトンといわれる作者のまがうかたなき代表作であるとともに、日本推理作家協会賞受賞作に恥じない、国内本格を代表する長篇ミステリといっても過言ではないと思います。
 さらにいえば、泡坂ミステリに通底する<狂気>が、もっともわかりやすい形で表現されているという意味でも(ただし、短編集の<亜愛一郎>シリーズをべつとするならですが)、本書は評価に値すると個人的には思います。
 
 ところで、探偵役の相棒の力不足を指摘する読者もいますが、どうしてどうして、この新米助手の暴走は、読者のミスリードを担う(道化的)存在として、なくてはならないと思います。
 
 また、よくいわれるリアリティのなさについて。

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地震5人目の死者か 66歳男性死亡 高槻

 近畿地方は、活断層の集中地帯です。
 有名なのが、1596年、豊臣秀吉の伏見城を壊した慶長伏見地震(M7.5)や、1891年、観測史上最大の内陸地殻内地震といわれる濃尾地震(M8.0)(とくに後者は、死者7000人を超える被害を出しました)。
 なかでも気になるのが、前者が有馬-高槻断層帯の活動によるところで、というのも、こんかい起きた地震の周辺にも、同断層帯が存在しているのです。
 もちろん、だからといって決めつけることはできません。厳密にいえば、その周辺にはほかにも、上町断層帯や生駒断層帯など複数断層帯がありますし、それにだいいち現時点では、発生のメカニズムがとても複雑で、震源断層がまだ特定されていないそうですから。
 ともあれ、地割れや土砂災害、建造物やライフラインの破壊、火事など、震災による悪影響がやはり、気になります。被害に遭われたかたがたには、心よりお見舞い申しあげます。
 
 それにしても、こうした地震のニュースにふれるたび、複雑な思いにもかられます。というのも、こんかいの地震でいえば、まずはとうぜん、震災という負の面が大きく報道されるわけですけども、しかし他面では、琵琶湖や奈良盆地、京都盆地に代表される、近畿地方の風光明媚は、まさにその活断層のはたらきの賜物といえる事実もあるわけですから。
 地震の国ニッポンの、負の面と正の面。考えさせられます。


 ザ・スクェア(現T-スクェア)の通算11枚目のアルバム。86年発表。
 名作『リゾート』(85年)と、これまた名作の『トゥルース』(87年)とのあいだに挟まれて、過小評価されているような気もしますが、このアルバムもそれらに勝るとも劣らず、佳曲ぞろいで(個人的には、おそらく、先述の2作よりも聴く回数が多い)すばらしい出来だと思います。
 スポーツというテーマのもとに、これからの時期にうってつけの開放感あふれる元気なサウンドと、温かみと清涼感ただようメロディの数々。
 ところで、CDおよびCDプレイヤーが世に出たのが、82年。そしてこのアルバムは、その四年後の作品、いいかえればCD揺籃期にあたる作品のせいか、打ちこみ多用のデジタルな作風なんだけど、だからといって「歌心」はけっして忘れていない。これぞ80年代スクェアの真骨頂でしょう。
 というわけで、がんばれサッカー日本代表(←ゴーイン)。