Author:Kaoru(sophism spewage)

Hobby:読書(主にミステリ小説、精神分析学等思想書の類)、音楽鑑賞、思索、抑圧。
Admonition:「“神はひとりであって、そのほかに神はない”」(エラリイ・クイーン『九尾の猫』(ハヤカワ文庫)より)
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Decrepit Birth『Diminishing Between Worlds』
2008.06.29 Sun 18:03
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アメリカはカリフォルニア州出身のデスメタル界の大物Decrepit Birth(ディクレピット・バース)、ついにセカンド・アルバムをリリース。 デビューアルバムもすばらしかったけれど、このアルバムも出色のできばえ。いやこのアルバムのほうがさらにできはよいと、ぼくは思う。 前作が、どちらかと言えばDisgorge(US)やDeeds Of Fleshに代表される伝統的と言うべきストイックなカリフォルニア・デスメタル・スタイルにそのスタンスを根ざしていたのに対し、本作では基本的にはそのスタイルをふまえつつも、随所にいわゆるところの「メロデス」のエッセンスを効果的に導入し、デスメタルのオリジナリティの幅を広げようとする先鋭的な意識を保ちながら数学的に緻密に各曲が構築されている。そしてそれを――超絶技巧をもつ彼らのこと――きわめて高度なレヴェルにおいてみごとモノしている。前作でドラムを担当していた名手Tim Yeungの脱退もなんのその、新たに加入したKc HowardがYeungに優るとも劣らないテクニックを全篇にわたって披露。おなじみギタリストのMatt Soteloもあいかわらずの超人的なテクニックを披露し、複数パートによるユニゾンやソロ・パートなどで各曲それぞれに強烈なアイデンティティを刻みつける。それから、これまたおなじみヴォーカルのBill Robinsonにいたっては前作同様ストイックな曲調にしっくりくる咆哮型のロウなデス・ヴォイスで漆黒の世界に効果的なケイオスの息吹をあたえる。 全篇、いままでのデスメタルにありそうでなかった前衛性に富むつくりで、そのうえ技術的にもまったく隙がない。彼らはまたもやデスメタルの金字塔を打ち立てることに成功したのでは。お薦め。 | ||
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